本当に離婚の判断は正しいのか?

本当に離婚の判断は正しいのか?

離婚は、第3の人生への分岐点ですから、感情に走らず、冷静に判断する必要があります。

考慮すべき事項
・子どもの有無・年齢。
・離婚原因となる性格の不一致、異性関係、家族・親族との不仲問題などに解決の道はないのか。
・離婚後、収入(仕事)、住居などの生活設計の見通しはあるのか。等です。
慎重に、何度も何度も繰り返し検討します。

未成年の子がいる場合
「離婚してはいけない」
「親の勝手で子どもを片親にしてはいけない」
「それでも離婚したいなら、子どもが成人するまでは、仮面夫婦でも我慢する」

理由は…
子どもを引き取った妻側が経済的に困窮し、親の勝手で子どもを不幸にするケースが多いからです。
また、幼稚園では父の日・母の日に父母の似顔絵を描かせたり、遠足、運動会、発表会などの行事が目白押しで、その度に子どもに片親の寂しさを感じさせることになります。

また、感情的になって離婚を声高に主張する人に限って、離婚が最優先で、離婚後の経済的自立等の生活設計の準備が出来ておらず、自治体の援助内容についても知らない人も多い。
「そんな危なっかしい人が、子どもを抱えて、一人で生活できるのか」と周囲も心配して反対する訳です。

未成年の子がいても、離婚が止むを得ない場合もある
「家の中で二人は一言も口をきかない。子どもが親の顔色ばかりうかがうようになってしまった」
「親の夫婦喧嘩を見ていた幼児が自虐症になってしまった」
「二人の関係は修復不可能で、どうにもならない」
「別居した相手が離婚も成立していないのに、同棲して再婚の準備を進めている」
「夫は働かず、収入も家に入れないので、私がパートで支えている。夫婦喧嘩が絶えず、暴力を振るう。こんな夫だったら子どもの教育に悪いので要らない」
等の深刻な状況であれば、「最後まで離婚しないで我慢しなさい」とは言い切れません。

であれば、離婚について勉強し、子どもを不幸にしない形での離婚をするべきです。

周到に準備した上で離婚を言い出した人は、金銭的裏づけがあるだけに、子どもが不幸になる確率も低く、周囲の人も反対する人は少ないと思います。

離婚のメリット・デメリット

離婚のメリット
離婚の最大のメリットは、精神的関係の中の「不和・暴力・争いからの解放」「自由
の獲得」「再出発の希望」です。
熟年離婚の場合は、長年にわたり、耐えてきた嫌な相手から解放されること自体が大変なメリットになるでしょう。
財産的には、住宅や預金のゲット、身分的には子の親権の獲得などがあります。これらが獲得できれば、まさに離婚にはメリットがあります。

離婚のデメリット
最大のデメリットは、家庭の崩壊です。子の親権を獲得したとしても、子供から見れば、両親に囲まれた子よりハンディを負うことは一目瞭然です。また、財産を得たとしても、財産を分割するわけですから、それ自体デメリットです。もし、財産を得られないならば、生活の不安が生じ、大変なデメリットになります。

離婚手続き中のデメリット
生活の不安が最大のデメリットです。この解消方法は「婚姻費用の分担」という法
的手続になります。精神的にも、離婚紛争から生ずるストレス、孤独感・不安感の増幅は、多くの離婚経験者の語るところです。