離別のプロセス

離別のプロセス

離別のプロセス事実と法的プロセス
衝撃期関係が突然終わると、拒否された側はまずショックを受ける。動転した彼あるいは彼女は、数日は信じられないという反応をする。時にはこれが2週間におよぶ。離婚の宣告あるいは決意
どちらか一方から離婚を宣言される。あるいは離婚を決意する。

離婚協議
話し合う。しかし、概ね、非難の応酬、言い合いになる。

移行期毎日の暮らしの些事が消滅してしまい、空白に投げ出されて何をしていいかわからず途方に暮れる。怒り、パニック、悔恨、自信消滅、絶望、胸が裂けるような悲しみが、捨てられた者を圧倒する。

嘆き悲しんでいるうちに、彼らは配偶者との関係をふりかえって考える。憑かれたように考えつづける。何時間も何時間も昔の思い出をたどり、くつろいで過ごした夜や感動的な瞬間、けんかや沈黙、冗談や刺のある言葉を思い浮かべ、なぜ「彼」あるいは「彼女」は去ったのだろうと果てしなく思いをめぐらす。

移行期はときには1年かかる。

離婚協議
口喧嘩、争いが続く。あるいは、離婚そのものは「協議離婚」で決着がつくが、財産分与をめぐる紛争が続く。

離婚調停
どちらか一方が調停を申し立てる。喧嘩は、調停の席上に持ち越される。離婚の調停が成立すると、調停の場合は同時に、①   子の問題②   財産の問題も解決される。

離婚裁判
その調停さえも不調になり、喧嘩は裁判という形に移行する。勝訴すれば離婚問題は終了する。敗訴すれば移行期は継続する。

回復期だが、それなりの生活様式ができあがっていくと、「回復」期が始まる。捨てられた者はだんだんに新しいアイデンティティや自信、新しい友人、新しい興味を得て、多少元気を取り戻す。財産分与
離婚裁判が終了しても、財産分与問題は残ることがある。

 

再出発

 

過去の縛(いまし)めがゆるんでくる。こうして、ふたたび人生を始めることができる。

離別のプロセスは全部で2年から4年、「平均すると2年よりも4年に近い期間」がかかるといわれる。

離婚と財産分与は終わっても、子の問題は①   養育費②   子の面接交渉という形で続くことになる。